けっこう前に、一日で読んだもの。令丈さんはあまり読んでいない作家さん。
え、けっきょく何だったの?!と思う。その感じがちょっとおもしろい。でも、ゆめとの折り合いをつけた由宇がいかにも成長した、という印象もけっこうあり、少し居心地の悪い気もする。それは、ゆめもミオくんもけっきょくいいひと、という感じに、嫌な性質があまり描かれず毒抜きされてしまった気がするところにあるのかもしれない、と思う。その一方、パパは拒絶されたまま、化けの皮をはがされただけでおわってしまう。大人は子どもをわかってくれなくて、子どもはみんないいひと、というのは、ちょっと単純すぎないかぁ、という気はしなくもない。
あのあと由宇は、大人たちとどう生きていったろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
子どもの本
- 感想投稿日 : 2012年3月16日
- 読了日 : 2012年3月8日
- 本棚登録日 : 2012年3月13日
みんなの感想をみる