ゲームデザイン脳 ―桝田省治の発想とワザ― (ThinkMap) (Think Map 4)
- 技術評論社 (2010年3月12日発売)
ここに書かれている「ゲームを作るのに必要なこと」については、ほとんど同意する。
しかし、これを読んでよく分かったが、これほどまでに意見が同じでも、彼の作ったものがそれほど好きになれないのは、ある作品を好きになるかどうか、おもしろいと思うかどうかは、システムだけの問題ではなく、肉付けもかなり影響するということなのだろう。
著者の作ったゲームのコンセプトはいつも関心をもつが、絵やセリフ、声優を使うことなどに違和感があり、楽しめない。
また、著者の文章も好きになれない。前に、オレシカのマニュアルでも嫌いだなあ、と思ったが、今回も嫌いだった。
なにがこんなに嫌いなのか、分析した方がいいと思わせるくらい、嫌い。
ひとつには、「好きでゲーム業界にはいったわけじゃない」というスタンスがまず嫌いなんだろうなあ。あまり、そんなやつに大きな顔して欲しくないんだ。単純に。
次に、「美人」がどうのこうのってかくようなセンスが嫌いなんだ。
そして、なんか、中高生がつっぱってるのがそのまま大きくなったような反抗期がチラチラするような文章も嫌いだ。P112にある、シナリオが終わってめでたしめでたしは、「実に耳障りのいいウソ」とかっていう表現がそう。
終わった方が気分いいし、続けたい人は続ける。
こんな露悪的な言い方しなくてもいいだろう。繊細じゃない露悪はうざい。
「耳障りがいい」という妙な日本語も気になるが、わざとなんだろうか。
なんか、よけいなところで人をいらつかせるところが、この人にはあるように思える。
- 感想投稿日 : 2010年4月26日
- 読了日 : 2010年4月26日
- 本棚登録日 : 2010年4月26日
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