ヘブライ語の父ベン・イェフダー

  • ミルトス (2000年9月1日発売)
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感想 : 3
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これまで、ベン・イェフダーは「ヘブライ語を2000年の眠りから呼び覚ました言語学者」という
勝手なイメージを持っていたが、彼の伝記である本書を読んでそんな思い込みは吹っ飛ばされた。
そもそもベン・イェフダーは言語学者ですらない。
当時のロシア帝国領リトアニアから医者を志してパリで学び、そこでジャーナリストとして活動を始め、
ユダヤ国家建設という理想を実現するため、エルサレムに渡った。
もちろん、ヘブライ語を復活させてユダヤ民族結集の軸とする構想は初めからあった。
でもヘブライ語の復興が最大の目的ではなく、全てはイスラエルでユダヤ国家を作るために、彼は行動した。
つまり、彼は一人のシオニストだったのだ。

同時に彼は十一人(!)の子どもの父親であり、二人の女性
(一人目の妻は病気で亡くし、二人目はその妹)の夫でもあった。
その人生たるや波乱万丈で・・・
下手な小説読むよりよっぽどおもしろいし、読み終わったら何か行動を起こしたくなる。
NHK教育で特集組んだりすれば、おもしろいんじゃないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 言語学
感想投稿日 : 2012年8月12日
読了日 : 2011年5月16日
本棚登録日 : 2012年8月12日

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