人は生まれた瞬間から男性か女性かを決められ、戸籍に登録され、それ相応の「らしさ」を身に着けさせるべく育てられる。
服装や髪型、言葉遣いや態度、挙げていったらきりがないほどあらゆる場面で男性らしさや女性らしさが求められる。
学校でも教科書や制服から性別の違いを意識させられ、別の生き物なのだという認識が脳にうめ込まれる。
その当たり前の中で違和感を覚えるトランスジェンダーの苦悩を痛感した。
シスジェンダーが考える性別の基準がいかに極端で残酷であるか。
生まれ持った性別に違和感を感じないでいられる特権が、いかにトランスジェンダーを傷つけているか。
無自覚な固定概念や偏見に気づかせてくれる一冊だった。
できるだけ多くの人におすすめしたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年9月16日
- 読了日 : 2024年9月16日
- 本棚登録日 : 2024年9月16日
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