東日本大震災 警察官救援記録 あなたへ。

制作 : 講談社ビーシー 
  • 講談社ビーシー (2014年2月21日発売)
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感想 : 11
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被災地に派遣された警察官と、家族の手記。
警察官はそんなことまでするんだ…と、驚くようなものもあった。


2011年3月、出かけていて、家にも帰れなかったけれど、あのとき私は暖房もあり、お水もある状況にいたんだよね……

個々の話の差はあれど、どれも、警官や自衛隊の方々の活動ぶりに感謝の言葉しかないようなすさまじさ。
沖縄県警も出動していた、本当に日本全国で、個々の人の意志と組織の力とのすごさ。でも海外からの援助を受け入れきれなかったあの当時の体制……今も変わらないのだろうな……

どの話を読んでも、書かれていることは、突き詰めれば同じなのだろうに、数で数えた途端に数字になってしまうことの逆で、どの話も読んでいるだけで、どれほどつらかったかと思わずにいられない。
前半の手記が特に迫る……
電車で読んでいたから人前なので涙こらえて目の縁ぎりぎりで耐えるものだから、しょっちゅう鼻すすってる状態で、目も鼻も止まらないからティッシュも間に合わなくて、喉も痛くなって。
家に壁があって風を遮ってくれることを思って。
寒かったあのころ、雪の中で合唱していた救助隊の方の写真を思い出して。
家族のことを思って……

香川県警の方に、70歳を越えたおばあちゃんがかけた言葉が、これは東北の人のつよさなのかと、また胸がつまる。
「泣かせてしもてごめんね。ここの人もみんな始めは下を向いたのよ。そのうち上を向いてね、涙を止めてね。涙が止まったら前を向くの。大丈夫だから」


ここで、事情により掲載できなかった話の一部を掲載されていた。これもまた切ないという言葉では足りない……
http://togetter.com/li/633944?page=1

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 対談・インタビュー・エッセイ
感想投稿日 : 2015年2月15日
読了日 : 2015年2月15日
本棚登録日 : 2015年2月1日

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