上巻にはヴォートランが出てこなかった! こんなに分厚いのに!!
ラスティニャック君が爵位を持って、ニュシンゲン夫人とオペラ座に出入りしているってことは、彼はうまくやったのだな。
貴族社会で必要なのは金である。
才能があるだけでは、ジャーナリズムの世界ではのしあがれない。
人をこき下ろして恥じず自分の名を売り、他人を蹴落として、あることないこと書き立てて……
憧れのキラキラした世界の裏側なんてこんなものだよね、要領いい奴とコネが支配の端緒なんだな、とまあしつこいほど連ねてくれるバルザック。
ヴォートランがどうやって社交界に復讐してくれるのかは下巻の楽しみのようだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
外国文学
- 感想投稿日 : 2010年6月27日
- 読了日 : 2010年6月27日
- 本棚登録日 : 2010年6月7日
みんなの感想をみる