浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年4月12日発売)
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感想 : 3
4

「ギャグや、笑いのセンスが合わないって言ってるのに、その系統のネタメール送られるのって、対応に困るよね」
と話すように、笑いのセンス、センスというより勘所か? この感覚が合うと、たまらない。

数学の天才少女浜村渚は、数学以外がからっきしダメで、「大正時代」を「おおまさときよ、って誰ですか?」って言うような子で、そりゃあ無理があるだろう。ってたまに思わないでもないくらいだけれど、その突拍子もなさが、笑いのツボに入るといい。

p245紹介風

「PULL」と書かれている。
「ぴゅるる」
 浜村渚は突然、ローマ字読みした。

「ぴゅるる」って、苦手にもほどがある(笑)
病室でこっそりカチャーシーって無理だろってツッコミとか。
小説のくせに「ミュージカルです。登場人物たちが突然歌って踊り出します」って注意書きから始まる『オペラ座の未知数』で、あのカッコつけ瀬島が踊りだしちゃうとか。あずさの三線がまた前ぶれなく登場して、場を支配しておさめてしまうとか、この無茶苦茶っぷりが、結構ハマる。
北海道での「リナ!」「ロール!」のラベンダー隊のかけ声に匹敵する。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー・ホラー
感想投稿日 : 2013年8月25日
読了日 : 2013年8月25日
本棚登録日 : 2013年8月25日

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