夏、と、恋、にまつわる5つの短編小説。
さわやかな装丁に気持ちが惹かれて、手に取ってみた。
ライトな感じの小説だったかな。
さわやかで、さらりとしてて、ほとんど後味を残さない。
タイトルのとおり、浜辺に吹く夏の風みたい。
夏の恋ってこうかもね。
軽くても、衝動的でも、それも悪くないじゃん、って思わせる。
そういうものをお互いが求めるなら、形なんていらない、って。
必ずしもHappy endばっかりじゃなくて
せつない恋の物語もあったけど、
それはそれで少しだけ素敵だった。
(自分はやだけど、せつないのは)
個人的には、3話目の『敗戦投手に口づけを』と、
最後の話、『潮風のパスタ』がお気に入り。
絵になりそうな、夏の場面が浮かぶような、
そんなきれいな物語なんだもん。
『あの日、「ペニー・レイン」を歌ったね』
っていうタイトルも、詩的で好きなんだけど。
これは、ちょっと切なすぎた。
過去にしなきゃいけない瞬間か。
でも、やっぱり、海はいいなぁ。
広くて大きい場所が好き。
水のある場所も好き。
気持ちが落ち着いたり、開放的になったりする、
その心躍る感じが大好き。
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とってもよかった☆
- 感想投稿日 : 2007年11月23日
- 本棚登録日 : 2007年11月23日
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