原作ファンならきっとみんな気にかけたことがあると思う、第5部/黄金の風でチームを裏切ったパンナコッタ・フーゴのその後。私も原作で彼が離脱したときは、「いや、ジョジョなんだからきっとその後またチームにカムバックしてくれるはず!」「もしかして、実はボスのスパイで、今後目の前に立ちはだかるかも?」「いずれにしても、いつかまた出てくるよね☆」と想像力豊かに好き勝手思っていたけど、何と驚くべきことに、最後まで再登場せずじまい。
なので、そのフーゴのスピンオフとあって、同じくジョジョファンの彼氏と一緒に発売早々に本屋さんで入手した作品。本体はパープル一色!表紙はシルバー!と体裁もステキ。
やっぱりあの絵がない分、このキャラはこんな感じなんだっけ?と違和感を覚える瞬間はあるものの、基本的には全く問題なく楽しめました!
今回フーゴの敵となるのは、彼が離脱した組織の麻薬チーム!しかも、その中心人物はフーゴに因縁のある人間だった、というお話。戦闘の挿絵等はないけれど、オリジナルキャラとスタンドの挿絵があるから、それをベースに各々自由に妄想できます。
※個人的には、アンジェリカはもう少し幼いものかと思っていた。。。
一個だけ気になったのは、この方、ダッシュ(―)多くないか?と。まぁでも、読書そのものに支障をきたすほどではないのでいいけど。
あの活字嫌いの彼があっと言う間に読了したんだから、ジョジョの魅力ってすごい。けれど、本当にすごいのは、活字嫌いの原作ファンが抵抗なく読めるこの作品―ジョジョの世界の空気を文章だけで創り出し、5部のキャラたちとオリジナルキャラたちがちゃんと息づいている小説に仕上げた著者の面目躍如といったところでしょう。
何かで読んだ荒木先生のインタビューで、本当はフーゴは裏切る予定だったけど、結局そうしなかったというお話がありました。フーゴの失踪(?)がこんな形でハッピーエンドを迎えてくれたのも、5部好きとしては嬉しい限りです。
本当は★4かなと思ったけど、バカみたいな原作ファンなので結局★5にしちゃいました。
他のVSシリーズも読まなきゃ!
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JUMP j BOOKSがおくる、荒木飛呂彦画業30周年&ジョジョ25thアニバーサリィ企画“VS JOJO”シリーズがいよいよ始まる!!
第1弾は上遠野浩平が挑む“VS GIO GIO”!!
舞台は第5部完結後の半年後・イタリア、主役はパンナコッタ・フーゴ!!
“裏切者”フーゴのその後どうなったのか。
- 感想投稿日 : 2013年1月14日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2013年1月14日
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