白痴 (新潮文庫)

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本棚登録 : 2617
レビュー : 269
著者 :
★RHYE★さん 小説(日本人作家・一般)   積読 

★更新中★

初・坂口安吾。青空文庫で読み進め中。

☆白痴
現在は使われていない単語のため、具体的にどのくらいどういう状態を白痴と呼ぶのかは想像を巡らせるしかない。登場するとある女を明らかな白痴と表現しているけれど、物語を読んでいくと主人公本人も含めて、誰もが戦時下のどうしようもない中で、おかしな感じになっているのが物悲しい。
私たちが多くの戦争作品で出会う「欲しがりません勝つまでは」のような美しい国民像とはかけ離れた、ひとつの本当の姿を描いた作品なんだと思う。
途中で出てくるメディア批判にはニヤニヤさせられた。いつの世も意外と変わらないのかな。


☆母の上京
☆外套と青空
☆私は海をだきしめていたい
☆戦争と一人の女

★青鬼の褌を洗う女
何だろう、お妾さんの子供がお妾さんとして生きていく様を一人称で淡々と語る、不思議な作品。モデルがいるのかなぁ…すごく身勝手に思えるのにちっとも憎めない、不思議な魅力を醸し出している女性なのだ。男の人の目線でこういう作品を書くの、難しそうだと思うけど、女性作家が書いたら「ちっとも憎めない」女性にはならないと思う。上手く説明できないけど。その感性というか、バランスというか、この主人公の立たせ方が際立っていた。

レビュー投稿日
2015年4月24日
本棚登録日
2015年4月22日
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