沈黙 (新潮文庫)

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本棚登録 : 8205
レビュー : 1022
著者 :
★RHYE★さん 小説(日本人作家・一般)   読み終わった 

高校?大学?の時に読んで以来、久々に読んで衝撃を受けた。
きっかけは、敬愛するQueenのロジャーテイラーの好きな1冊に挙げられていたからなんだけど、すごい本だ。

私はキリスト教徒ではないので、基本的なキリスト教の概念は分からないし、多分この先も分かる日はこないのかもしれない。けど、神を信仰しキリストを信じ続けようとする司祭・ロドリゴが、迫害と弾圧を目の当たりにして、沈黙を守り続ける神に対して懐疑的になり、不信に陥っていき―というストーリーの流れになぜかすっと入って行って、一緒に苦しい気持ちになった。本当に、苦しい。

根本的に沼地で蒔いた種が根から腐る…という”転びのペテロ”・フェレイラ氏の言葉も、一種正しいのだと思う。日本人は、これまでいろいろな国からいろいろな物を輸入し、学び、それらを自分たちに適合するように改良してきた民族だから、当時の日本人に、キリスト教が100%本質を保ったまま受け入れられるのは、きっと難しかったのだろう。

ところで、文章の書き方も面白くて、まえがき(情勢と主人公について)、主人公・ロドリゴ司祭の書簡、第三者目線の文章、オランダ商館員の日記、最後に「切支丹屋敷役人日記」で終わる…という不思議な構成になっている。好き嫌い分かれる感じですね。。。
最後の役人日記、江戸時代当時の書簡のような文章で全く読めない(-_-;)
ロドリゴ改め岡田三右衛門が64歳で亡くなったことしか分からんかった。
吉次郎はなんだったのでしょう。。。

ロジャーの読んでた英語版を読んだら、最後の日記も分かるのかなぁ。
英語で読んでみるかなぁ。。。

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島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

レビュー投稿日
2013年4月29日
読了日
2013年4月29日
本棚登録日
2013年4月29日
3
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