自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

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本棚登録 : 1622
レビュー : 207
著者 :
tohmakunさん  未設定  読み終わった 

『生産性を高めよう』が本書のキーワードであり、自分の人生の希少資源=『時間』をいかに有効に活用するかについての考え方と方法論。

はじめの4人のモデルケースは大変分かりやすく、共感できる点が多かった(4人とも)。

また、『社会の高生産性化は不可避である』というのは事実だろう。本書が出版された3年前と比較しても、UberやAirbnbといったサービスは拡大を続けている。もちろん議論すべき点はあるのだが、流れを戻すことはできないわけで、いかに最大限に有効活用できるものにしていくか、が課題になっていくのだろう。
血液の癌に関する、医師ではなく人工知能の治療法提案により患者が助かったというニュースは衝撃的であった。もちろん(少なくとも近い未来に)医療がすべて人工知能に置き換わるといったことはないだろうが、莫大な量の論文を読み込み、そこから結論を導く、といった作業は明らかに人間がやるよりも効率が良い。
自分にはまだ、「自分がすべてをやらないこと」に対する罪悪感が残ってしまうが、自分ができることと、技術あるいはサービスに任せるべきことを割り切って考えることは、これからの社会では必須の考え方なのだと思った。

お金は有限であることが目に見えるが、時間は見えない。
時間はお金同等あるいはそれ以上に大切であるにも関わらず、「見えない」ことで意識が向いていかないのである。

生産性を低くしている要因として、①長い時間働くことで問題を解決しようとする、②すべてを「やるべきこと」と考え全部やろうとする、ことが挙げられる。
これはいわゆる仕事に限らないが、自分も含めて多くの人が陥りやすい考え方であると思う。

むしろ逆に考え、①「働く時間を減らす」、②「すべてをやろうとしない」ことが生産性を高め、自分の人生=時間を取り戻すカギになるのだ。

家計簿をつけることで「先月(or この半年で)もっともお金が活用された支出はなんだったか?」という視点でお金の使い方を振り返る=もっとも生産性が高かったお金の使い途をリストアップする、という話はなるほど、と思った。これは時間にも応用できることであり、「見える化」を意識することは有限の時間を活用する上で必要だと感じた。今後実践したいと思う。

また、常に「自分の本当に手に入れたいものとは何か」を意識することも重要だと感じた。例に挙げられていた不妊治療を長年続けた人が「自分の血を分けた子供が欲しい」のか、「子供のいる幸せな家庭を築きたい」のか「幸せな人生を送りたい」のか、を振り返ることで、「子供がいない人生は幸せではない」という思い込みに陥ることを避けることができるという。
本当に手に入れたい、その軸を忘れないことは大切だと思う。


本書より、主体的に時間を取り戻すための、勇気をもらえる引用。
『私たちはいつだって自分の手に、時間とお金という人生の希少資源を持っています。それをなにに使うのかは、どの段階であれ、極めて自覚的に決めていくべきことです。貴重な資源をこれまでやってきたことに、これからもつぎ込み続ける必然性はないのです』

レビュー投稿日
2019年8月25日
読了日
2019年8月24日
本棚登録日
2019年8月17日
1
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