雪猫

著者 :
  • 講談社 (2012年12月12日発売)
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本棚登録 : 312
感想 : 54

猫の日にちなんで読んでみた本。思いほか読みやすく、ラストは「猫」らしいのかなと感じた。タマオにこんなにも愛されている理々子は幸せだろう。猫があるひとりの女性に恋をするという話…はファンタジーらしいが、タマオの愛し方が真っ直ぐで切なさが漂っていて、そこは人間にも通じるところもあるのだなとしみじみ。愛情を十分に受けている猫から人(飼い主)への愛を示すのかもしれないなと感じる読後。人間とは違う猫の発想が感じ取れる。「哀しいものは美しい」の文、幸せな未来を信じて、ただまっすぐに…の文が切ない中に光を感じさせる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作者 あ行
感想投稿日 : 2015年2月24日
読了日 : 2015年2月22日
本棚登録日 : 2015年2月24日

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