最後の恋 プレミアム―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

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本棚登録 : 807
レビュー : 81
setusbさん アンソロジー   読み終わった 

最後の恋(女性作家編)が良かったと思ったので、期待を込めて、読み進めていった。最後の恋だが、年齢層もバラバラなので、色々な世代間の考えなどが垣間見え、良かった。
特に良かったのは、森絵都さん、阿川佐和子さん、乃南アサさんの話である。
阿川佐和子さんのは、イゾにやきもきしてしまったが、妻とカワウソが話し合ううちに、カワウソが人生を棒に振られたと感じ、気の毒で居た堪れない気持ちになってしまう。イゾが旅に出てしまい、夫婦生活が終わってしまうのか思った矢先に、イゾが妻のもとへ帰ってきて、壮大な景色を見せたのは、ほんとうに愛し合っているからこそなんだなと感じた。
森絵都さんのは、一瞬の恋という、タイトルにあっているなと感じる話だった。出会った彼を追いかけるかのようにアフリカに旅行した女性。そこには一瞬の恋ではあるが未練も感じさせるなと。「人間は恋の始点を選べない。同時に終点も選べない」というのが印象に残った。自分の最後の恋はどうなるのかわからない、最後の恋は結婚ではなく、また違ったものなのかもしれないなと感じる。
乃南アサさんのは、他の作者が女性視点なのに対し、男性視点で書かれていたのが良かった。「辛くたって、未来に向かえる分、希望の方が大きいでしょう」というのに心が打たれた。歌が出てきたときは、頭の中でメロディーが流れながら読みすすめてしまった次第である。

レビュー投稿日
2014年12月9日
読了日
2014年12月9日
本棚登録日
2014年12月5日
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