重力ピエロ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2006年6月28日発売)
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本棚登録 : 55412
感想 : 4257

「春が二階から落ちてきた」で物語が始まり、締めているのが良かった。一見なんも脈絡のない言葉の羅列から文字を見つけ、繋ぎ出してみたり、連続放火事件、落書きから見えてきた犯人の目的や意味、なぜなのかに至ったことや、レイプという犯罪を明らかにして、ある法則を見出していく。そして、春と繋がりのある人物がわかり、そして家族というのを感じさせる作品。「お前は俺と似て嘘が下手だ」という言葉から家族の愛情が充分に伝わってくる。春と泉水、親子との絆や以前読んだラッシュライフと同様に多様な言葉の表現、ユーモア性に感銘。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 作者 あ行
感想投稿日 : 2015年6月21日
読了日 : 2015年6月21日
本棚登録日 : 2015年6月12日

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コメント 1件

kharaさんのコメント
2015/06/21

いいレビューだと思いました☻
他にも自分が読んだ本、興味のある本が幾つかあったのでフォローさせていただきました。他のものも拝見させてくださいね。

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