以前に読んだ「空中ブランコ」の時のように患者に対する接し方など常軌を逸している感じだが、最終的には患者の状態が好転しているという印象。訪れる患者の病状も何となくわかるなという感じがする。出版されてから大分経つのだが、携帯依存の問題は今の時代にも通じるものがあると思った。携帯断ちをしてみると常に誰かと繋がっていないと気が済まないというしがらみから解放されるのも、一理ある。伊良部医師の言動は大人気ない所と奇想天外な発想があるが、それで病状が良くなるから一般的な医師とは一線を画すのだろう。それが面白いと感じる。
読書状況:読み終わった
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作者 あ行
- 感想投稿日 : 2015年12月10日
- 読了日 : 2015年12月10日
- 本棚登録日 : 2015年12月5日
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