短編集。ミステリーに加えて、様々な悩みを抱えていたり、境遇も決して明るいとは言えないものを持つ人物が物語を繰り広げる。ミステリーの部分より、登場人物の陽と影の部分が物語に強く作用するのが大きかった印象。悲しい出来事があっても、深い底へ落ちることがあっても、そこへ一筋の光が差し込み、上を見上げて明るい方向へと進もうとする人物の前向きな気持ちや、一歩一歩前進しようかと感じられる。現代社会にも通じる光と影や悩みに対して、それを乗り越えようとする力が感じる、きっと明るい未来が見えると感じる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
作者 ま行
- 感想投稿日 : 2018年5月30日
- 読了日 : 2018年5月22日
- 本棚登録日 : 2018年5月15日
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