青年は荒野をめざす (文春文庫)

3.69
  • (38)
  • (41)
  • (77)
  • (1)
  • (3)
本棚登録 : 327
レビュー : 51
著者 :
sety18さん 小説   読み終わった 

読み終わった今の感想は、「あーーーハードなバップが聴きたい!」です(笑)それか「旅行行きたーーーい」かな)


五木寛之氏の作品は、「他力」「不安の力」等といった比較的新しいエッセイ(系)の作品は読んでいるのですが、小説は初めてだったりします(苦笑・・・・)

ジャズトランペッターの主人公(20歳)は、周囲の人間から
「おまえさんの演奏には何かが欠けている」
「ジャズはハングリーアートなんだ、おまえさんには苦労が足りない」
といった指摘を受けた事を機会に、「自分はもっと苦労をしなければいけない」ということで放浪の旅にでます。

横浜→ロシア→フィンランド→スウェーデン→デンマーク→フランス→スペイン
そして新たな「荒野」アメリカへ。

訪れる先々で出会った多くの人たちにもまれていく中で、主人公が人としてして成長していく様を描いた内容。
(アメリカへ渡る前に父に書いた手紙の中では「人間の生活の中で自分の学問をしました。大学は外にあるものではなく、自分の周囲にあるものと思っています」と書かれている)

ジャズ(音楽)は作品における1つの手段。
「人は人によって磨かれる」「青年らしく夢をもって生きる」「常識を疑う」、あるいは「自尊心を失わない、克己心を養う」

そんな事を訴えかけてくる内容。

青年とよばれる年代の人は、自分の可能性を改めて感じるだろうし、壮年・中年(以上)の人には、忘れていた何かを思い出させてくれる、そんな作品です。

レビュー投稿日
2012年8月14日
読了日
2012年8月14日
本棚登録日
2012年8月14日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『青年は荒野をめざす (文春文庫)』のレビューをもっとみる

ツイートする