手話の世界へ (サックス・コレクション)

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本棚登録 : 83
レビュー : 8
制作 : Oliver Sacks  佐野 正信 
sha-it-kenさん 語学   未設定

米原万里「打ちのめされるようなすごい本」で紹介されていた本。
自分自身、手話には全く無縁の世界で生きてきたので、非常に多くの興味深い知見が得られた。
手話の歴史を扱った第一部はやや読みにくく感じたものの、第二部以降はぐんぐんとサックスの「旅した世界」に引き込まれていった。
人間の脳には生来の文法能力が備わっている(p.156)という記述は非常に考えさせられた。
第三部「幻想からの解放」では、聾者が「解放」され自分たちの「民族」としてのアイデンティティを確立するまでのドラマが描かれているが、
聾者に限らず、マイノリティを「弱者」として「子供扱い」し、結局のところ援助される側を無気力化してしまう危険性に(感覚的に危険だとは感じてはいたものの)気づかされ、ボランティアに携わる身としては改めて身の引き締まる思いだった。

レビュー投稿日
2008年4月7日
本棚登録日
2008年4月7日
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