エラントリス 鎖された都の物語 (下) (ハヤカワ文庫FT)

  • 早川書房 (2006年8月24日発売)
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感想 : 16

下巻に入って、登場人物それそれの置かれる立場や状況がオセロゲームの様に次々と変わるので、ページを捲る手が止まりませんでした。見捨てられた“死の都”にあって、窮地にあっても希望を胸に進むことを植えつけたラオデンはまさしく王道の主人公でした。敵対するホラデンは自分の思う真の信仰に目覚め、サレーネは愛されない事の嘆きより愛する対象を見つけ、各者の生き様は読み応えありました。ディラフの動機はイマイチかな。サレーネの父と伯父との確執は深く追求されませんでしたが、別の物語ができそうな予感がする程、何かありそうです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外
感想投稿日 : 2014年5月23日
読了日 : 2014年5月23日
本棚登録日 : 2014年5月23日

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