文芸
読み終わった
2013-03-31T00:54:25+09:00
冒頭から、ショッキングな結末を提示されます。
でも、そんな中で静かに語られる一人一人の人生の一場面が、とても心に沁みてきます。
それは、幼い頃の場面であったり、数年前の場面であったり様々ですが、語られるすべての物語に宝物の時間を感じました。
中でも、『やり投げの青年』が好きでした。
黙々と投擲をする青年とただ見続けている私。
言葉が交わされるわけではなく、青年の動きだけが静謐な雰囲気を醸し出しています。
静かな時間の流れの中に、脈打つ鼓動の強さが響いてくるようです。
- レビュー投稿日
- 2013年3月31日
- 読了日
- 2013年3月31日
- 本棚登録日
- 2013年3月31日