元々メディア論に関心があるのに加え、仕事でVHSを扱うことがあり、これは良いと思い手に取った。このような著作が出るということは、ビデオというメディアがその時代をほぼ終えたということなのだろう。
ただ、期待が高かった分、内容はやや物足りなかった。丁寧に論を進めようとしているところや、過大な評価をしていないところは好感が持てたが、同時にビデオというメディアについて言えること、主張できることは少ないのかなと感じ、少し残念だった。
個人的な印象では、どちらかと言うと実証的、社会的な事実を積み上げて論じているように感じたが、技術決定論的にビデオを論じたらどうなるだろうか、もっと面白くなったのではないかと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
メディア論・情報学
- 感想投稿日 : 2023年3月16日
- 読了日 : 2022年12月22日
- 本棚登録日 : 2022年11月15日
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