僕らが死体を拾うわけ 僕と僕らの博物誌 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (2011年3月9日発売)
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本棚登録 : 175
感想 : 24
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「頭骨コレクション」に引き続き、動物の死体を拾う話。こちらもあきらかに変な人(もちろんいい意味で)。よくもまあこんな才能をみつけてきたなと、本にしてくれた人に感心する。自由の森学園の理科の先生の超マニアックな日常エッセイ。

ほぼ全ページに、動物や植物への熱が伝わる精緻なスケッチ。昆虫の足先や小動物の歯などのスケッチを眺めていると、細かすぎてだんだんおもしろくなってくる。骨格標本をつくる過程は「頭骨コレクション」で学習済なので、さらっと読んだのだけれど、この本ではなんと高校生も骨格標本を自分たちでつくる。楽しそうに解剖をしている様子に、ほほえましいような、うらやましいような、でもにおいが気になるような。
子供が生物に興味があるのであれば、こういう先生のいる学校にいかせてあげたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 持っていない
感想投稿日 : 2022年7月18日
読了日 : 2022年7月17日
本棚登録日 : 2022年7月13日

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