上下巻読み終わりました。
よく分かんないまま進んで、結局腑に落ちないラスト。どういうことなんだろうなぁ。何がこうモヤモヤさせてるんだろうと思いながら読み返してみて、あることに気づきました。
徹底して回想がないんです。
住田少年が両親との間に何かがあったことは、何となく察しがつきます。しかし、そこからどうして殺人にまで至るのか、よく分かりません。
茶沢さんにしても、何で住田少年が好きなのか、よく分かりません。何故そこまで気にかけるのかが分かりません。
ほとんど家庭が見えてきません。ただただ、父殺しとその罪悪感に悩む住田少年、そしてその周囲のことだけが現在進行形だけで語られるのみです。
この作品は酒鬼薔薇事件の少年Aの手記『絶歌』でも取り上げられています。彼自身がこの作品にシンパシーというか、非常に理解を示していることが『絶歌』を読むと分かります。ただ、何だろう、私が読んでみた感じとして、やはり住田少年と自分を重ね合わせて読んでいたからこそ、シンパシーを感じたのだと思いますね。私は正直「分かったような、分からないような」という感じです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2016年3月13日
- 読了日 : 2016年2月14日
- 本棚登録日 : 2016年2月11日
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