最近どうしても読みたくなったので購入し、読了しました。
淡々とした語りでありながら、胸に迫ってきます。涙は出なかったんですけれど、犬の死に立ち会ったらこうなるんだろうなぁ、ということを思わずにはいられません。
うちも犬を飼っています。今だいたい8歳くらい、中年を通り越してそろそろ老犬に差し掛かる頃になってきました。漫画に出てくるタムタムは14歳と10ヶ月で往生します。14年と10ヶ月は立派な長寿ですね。ただ、「うちの犬も14年以上生きられるか分からんが、ともかく私がこの先生きる5、6年以内には、こういう思いを経験するんだなぁ」とも思えてくると、繰り返し読みたくなりました。何度も何度も読みました。何度読んでも涙は出てこないんですけれど、心が震える感じはありますよね。
この文庫版では、「犬を飼う」の後日談として「そして…猫を飼う」「庭のながめ」「三人の日々」、一人の男のヒマラヤ登頂を描いた「約束の地」が収録されています。どれも味わい深い短編でいいですね。犬の話が「死」がメインテーマとすれば、それ以後の話は「誕生・成育」の話になっています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2016年8月29日
- 読了日 : 2016年8月28日
- 本棚登録日 : 2016年8月28日
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