みんなに好かれようとして、みんなに嫌われる。勝つ広告のぜんぶ

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  • 宣伝会議 (2008年12月16日発売)
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大学時代、学園祭運営での広報宣伝をする役割にいた時に買ったものです。書いてあることは実践に役立てられず、参考にも出来ないまま中途半端に読んだきりでした。本日ようやく通読です。

グッと来ますね。ずっと、多分この先も。

早い話が、上のような感想です。広告業界や広報戦略、広告学の本は幾つか店頭で漁り、買いもしましたが、やっぱりこの本には敵いません。広告業を仕事にせずとも、手に取っておくべき本です。

表現は平易ですが、一つ一つのトピックの中に長い経験と深い知恵が濃縮されています。そのせいもあってか、1章1節、ついつい何度も読み返してしまいます。言説が辛口とは言いますが、私はマイルドな、適度な、嫌味のない辛口だと思って、そこがまたいいなぁと。この本の表題を書店で見てすぐ惹かれる人は、まず夢中になって通読してしまえるように上手く設計された本ではないでしょうか。ただ、いざこの本のように考えて実行しようとすると、難しいですね。真似しようにも真似出来ないです。出来たとしても仲畑貴志の真似かと言われそうでそこが怖いというのもありますが、やっぱり私がまだまだ青二才だからでしょうか。

簡単に出来る仕事じゃないですよ。コピーライターは。私が仕事にしたくてもしなかったのは、難しいし怖いと思ったからで、この本を読んでやっぱり難しいし怖いなぁと感じます。ただ、惹かれますね。私には一方で表現者としての側面もありますから、どうも、手放せませんね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス書
感想投稿日 : 2014年12月3日
読了日 : 2014年12月3日
本棚登録日 : 2014年12月3日

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