リアルタイムメディアが動かす社会: 市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平

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shikasugaさん 文庫   読み終わった 

明治大学で2011年度前期で開講された、「リアルタイム・メディアが動かす社会」の講義録が元になった本。

著者は八木啓代、常岡浩介、岩上安身、津田大介など、主にフリーのジャーナリスト。

新聞社やキー局勤務のジャーナリストでは、利害の絡む相手を悪くいう記事は当然書けないわけで、そこに切り込んでいけるのは、彼らの真骨頂だ。

先の東日本大震災やその直後で、既存の大手メディアが原発事故やその被害状況を隠蔽したり、大規模な市民デモを意図的にさも局地的に起こった小規模なとるに足らないものだと報道していたことを、主にツイッターやニコ動などのメディアが暴いてみせた。

この事実だけでも、多くの人がリアルタイム・メディアの可能性を感じたのではないだろうか。

岩上氏は言う。

『実際には、記者クラブの制度を含めて、情報の発信は特権的な存在のみに許されているがごとく、一部の人間に占有され、独占されています。これは非常におかしなことです。すべての国民に「知る権利」、すなわち情報を受信する権利が等しく認められているように、情報を「伝える権利」、情報の発信権も認められるべきです。どんな世界にも、膨大な数のアマチュアがいて、そのうえに兼業のセミプロがいて、頂点にそれだけで食べているトッププロが存在しています。そうした状況が健全ではないかと思うのです。』


SNSなどのメディアをただ受け身で利用するのではなく、自らも考え情報を発信したり、実際に会ってみたりして複雑怪奇な現代社会の中で少しでも確かな羅針盤として活用してみたいと思った。

まだ、優れた情報を発信している人をフォローして、定期的に情報をチェックすることも必要だろう。(私はずいぶん前から実践しているが)

レビュー投稿日
2016年2月24日
読了日
2016年2月24日
本棚登録日
2016年2月24日
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