単純に第一次世界大戦本は結構あると思うが、それは大戦の経過だけを取り上げたとしても、
本質として歴史の中における第一次世界大戦の意味まではなかなかわかりにくい。
もちろんよく言われる直接の原因となったサラエボ事件なども所詮は単なるきっかけでしかなく、当時の欧州でのもはや直接対決はもはや避けられない状態でそれがいつ起こるのかを待っている状態であったという。
原因、結果を含めてその部分がうまく描かれているので第一次世界大戦という歴史的事実の本質を見出すのには悪くはない。普仏戦争という結果とそれ以来の独仏の感情的な対立から、「その時」まで当時の欧州の空気感が出ていて読みごたえはあると思う。もちろんここで推されているフランスとドイツの感情的な対立だけが大きな要因ではないのは言うまでもないが。
この空気感は今の東アジアにも通じるのではないのかな?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2013年2月23日
- 読了日 : 2013年2月23日
- 本棚登録日 : 2013年2月23日
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