昔のマンガでさらにアニメ化しているものには「鬼太郎」や「アンパンマン」的な一話完結、完全懲悪ものを想定しているんだけれど大体裏切られる、当たり前か。でもこんな複雑というか、悲惨なはなし、どうやってアニメでやったというの?気になって仕方ないじゃないか!
じっくり読むと自分の脳みそまでぐるぐる回りだしそうなくらい、絵がすごい。汚い・お色気でわたしの好きな要素はないけれど、躍動感と生々しさと勢いがあって、最後の魔女狩りの画面では耳元で音が聞こえてきそう、そして夢にでて真実と同じくらいのスリルを味わってしまいそうなくらいリアルだったーこわかった。
やさしさって、つよさって、正しいと思っていることって、真実を見ることって、生きているどれも意味ないみたい。だけど、失ってはいけないな~とありきたりにも思わされるし、テーマとしては2010年のわたしにはやっぱり「古いな」とちょっと思ってしまうところがある。ただその絵がすごいというところに始まる情熱の手触りが、はっとそういう感情が生々しく生き返ってあつく燃えたぎるような力を感じさせてくれるところがものすごい、すごい。
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2011年1月30日
- 本棚登録日 : 2011年1月30日
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