ローワンと魔法の地図 (リンの谷のローワン 1)

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本棚登録 : 1148
レビュー : 140
制作 : 佐竹 美保  Emily Rodda  さくま ゆみこ 
志茂塚ゆりさん  未設定  読み終わった 

リンの谷の川が干上がり、家畜のバクシャーたちの生命線が断たれた。原因究明のため、リンの村から6人の勇気ある者たちが、水源のある「禁じられた山」へ向かうことになった。ひょんなことから、臆病な少年ローワンは、村の「賢い女」シバから魔法の地図を譲り受け、7人目の冒険者となる。

>「そうだな、やせっぽちのウサギくん。そうだろうな」ジョンがつぶやいた。「怖がりながら、きみは山を登った。怖がりながら、きみは危険に立ちむかった。そして、怖がりながら先へと進むんだ。それが本当の勇気なんだよ、ローワン。怖がらないのは、おろか者だけさ。シバは、知ってたんだ。シバには、最初からわかってたんだよ」

まっすぐにメッセージが届いてくるファンタジー。手に汗握る冒険はさることながら、6人の大人たちの人間関係がリアル。あたたかな絆ばかりではありません。居心地の悪さというのがとても丁寧に描かれています。
6人の大人たちの中にあって、ひ弱なローワンが居心地悪いのは当然なのですが、彼は家庭の中でも居場所を見失いかけていました。勇敢な父親がその命と引き換えにローワンを助けたこと。あまりに臆病で気弱な気質のローワンに対して、母親が育てにくさを感じていること。
この物語は、少年がいったん家を離れ、冒険の中で大きく成長し、再び家族や村の人々との関係を結び直す物語であるとも言えます。

レビュー投稿日
2019年2月16日
読了日
2019年2月16日
本棚登録日
2019年2月16日
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