歴史認識を問い直す 靖国、慰安婦、領土問題 (角川oneテーマ21)

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  • 角川書店 (2013年4月10日発売)
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[「棘」と付き合う]近年の日本外交にとって大きな課題の一つとなっているいわゆる「歴史認識問題」。尖閣諸島、竹島、北方領土問題とも絡みながら複雑に展開するこの問題を改めて概説するとともに、その解決に向けた方策が具体的にまとめられた一冊です。著者は、外交官として欧亜局長や駐オランダ大使などを歴任された東郷和彦。


「歴史認識問題」を、空間的にも時間的にも広い枠組みの中で組み立てようとする著者の視点から得られるものは非常に多いのではないでしょうか。本書を読むと、日本国内における議論と海外(必ずしも歴史認識問題の当事者に限られず)における受け止め方に、愕然とするほどの差異があることがよくわかります。


東郷氏が提示する解決のための処方箋に賛成できるかは人それぞれかと思いますが、「もう日本のみでどうこうできる問題ではない」という点と「歴史認識問題はそれだけの問題にとどまらない」という2点については、なるほどと多くの方が首肯できるところかと。議論の入口として本書を手に取り、多様な意見を交わすというのも良いかもしれません。

〜経済・政治・軍事の面で、中国の強大化は続くかもしれない。けれども、帝国主義国家としての目前の勝利を成就したことにより、中国は奇しくも、世界の文化と思想的リーダーとなる資格を失ったのである。ここに、深い意味でのアジアにおける大きな真空が登場したのである。誰がこの真空をうめるべく、宿命づけられているのか。私は、それは、日本だと思う。〜

本当に難しい問題だと思います☆5つ

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感想投稿日 : 2016年2月10日
読了日 : -
本棚登録日 : 2016年2月10日

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