文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)

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本棚登録 : 6048
レビュー : 537
著者 :
shinonome_sさん 小説   読み終わった 

二十歳になった記念に京極夏彦の妖怪シリーズを読み始めて、姑獲鳥と魍魎はその後幾度か読み返しましたが、鉄鼠は2度目くらいかな。数度挫折して、本日めでたく最後まで読み切りました!

私の中で最後まで読んで、トリックというか解決というか自分の中でなるほど納得と思える妖怪シリーズは鉄鼠までで、絡新婦なんか最後まで読んでもサッパリでした。ただ鉄鼠も最初に読んだときはとにかく続きが気になる、早くオチへ行きたいという思いが先攻していたので、初見だと難しいかもしれないですね。逆に絡新婦も今読み返せば納得できるのかもしれない…。

「坊主DAYS」という漫画を読んだ後だとわかりやすいかも。まず中禅寺さんのお話を解ったような気になる程度に理解できる知識として先の漫画は結構役立ちます。私は今回読んでいて、「おぉ!これは坊主DAYSに書いてあった!」なんて思って少しドキドキしました。

このシリーズ物は小説内での時間は続いている続き物ではありますが、単体で読めなくはないと思います。が、私は絶対に1冊目の姑獲鳥から読む事をオススメします。ちゃぁんと1冊目から順番に読む事を強くオススメします。なんていうか、単体でも読めるけどそれは読めるだけで、このシリーズの面白さとか世界観とかそういうものを味わうなら、絶対に最初から順番に読む事です。そしてあんまり初見で読むときはあまり間隔をあけないで読むのがよいです。なぜなら前に起きた事件の事や登場人物がさらりと出てくるから、覚えているうちに初見は一気に読んだ方がよいと思います。
長編な事に臆する事なかれ、ハマれば長さなんて気になりません。蘊蓄も全然苦じゃない。
それにとにかく登場人物が魅力的です。私は原作ではなく二次創作からこの作品を知りある程度偏った予備知識を持ってして読み始めましたが、腐女子でしたら高村薫とあわせて一度試し読みされるのも良いと思います。キャラクターにハマれば読み進める事は全然難しくないです。それに蘊蓄多少わからなくても、読めない漢字をそのまま読み進めても、それなりには読めますので大丈夫です。

逆に推理小説として面白いのかはよくわかりません。面白いんじゃないかな?とは思いますが、私はこのシリーズにおいて推理なんてしないし、関口先生みたいな立場でひたすら事件を追いかけるだけだし、キャラクター小説として読んでいるので、トリックの出来だとかよくわかりません。

とにかく、キャラクターは良いし、蘊蓄も面白いし、私は読んだ事ない人に「どうかな?」と聞かれたら「面白いよオススメ」と即答できるほどにこのシリーズも鉄鼠の檻という話も大好きです。

そういえば余談ですが、このシリーズ私は妖怪シリーズと言ってますが、百鬼夜行シリーズ言うのですね。確かそっちの呼び名もあった気が…。どれが主流になったんだろ。やっぱり百鬼夜行かな。

レビュー投稿日
2011年12月11日
読了日
2011年12月11日
本棚登録日
2011年12月11日
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