文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)

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レビュー : 440
制作 : 倉骨彰 
shinsa82さん 科学その他   読み終わった 

本書は生理学者・進化生物学者・生物地理学者であるジャレド・ダイアモンドによる、人類史に関する不均衡に関する謎を解き明かそうとする本である。

生物学、考古学、言語学などの研究成果から、現代社会におけるパワーと富の不均衡がどうして生まれたか、について考察を進めていく。

全体としてはヨーロッパ民族の優越意識 (ある種の人種差別意識) に一石を投じるものとなっている。基本的にはこの差は民族の知能差によるものではなく、環境の差であることが示されている。とは言うものの、やたらニューギニアにかつてあった食人習慣が強調されているのは気になる。

この上巻では農耕文化の発展による非生産階級の出現、そして、大型哺乳類の家畜化による病原菌の進化と免疫の獲得が不均衡の原因の一部になったことが述べられている。

全体としてあまり科学の細部には立ち入らないが、世界史における様々な研究成果が紹介されており勉強になる。引き続き下巻も読み進めようと思う。

レビュー投稿日
2015年1月28日
読了日
2015年1月27日
本棚登録日
2015年1月28日
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