浄土真宗の祖である親鸞とその弟子である唯円の苦悩を軸に、人間が向き合わねばならない様々な業や哀しみやその救いを描いている。自分も読んでいて色々と考えてしまった。
唯円は純真な心を持った遊女に恋をし、仏法と恋との間で悩み苦しむ。師である親鸞も義絶した息子に対して葛藤を抱えている。この作品の親鸞は決して完全無欠な人物ではなく、非常に多くの悩みを抱えたひとりの人間として描かれている。それがこの作品を奥深いものにしている。
最近はビジネス書ばかり読んでいたから、たまにはこういう本も読みたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
戯曲
- 感想投稿日 : 2013年7月31日
- 読了日 : 2013年7月31日
- 本棚登録日 : 2013年7月31日
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