銀河鉄道の夜 他十四篇 (岩波文庫 緑76-3)

3.88
  • (67)
  • (46)
  • (80)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 582
レビュー : 64
著者 :
制作 : 谷川徹三 編 
佐藤史緒さん 近代日本文学   読み終わった 

銀河鉄道の夜;1934年初出(昭和9年)。
確かに美しく、詩情溢れる物語だとは思う。しかし、自己犠牲を貴ぶ殉教者的なストイックさが、俗物の私とはどうしても相容れない。読んでいて、美しさ以上に苦しさを感じてしまう。みんなの幸せのために自分を犠牲にするのは美しい行為だけれども、できればそこまでする前に、醜くても不様でもいいから、自分も含めてみんなで幸せになる道を探そうよーと思ってしまう。でも、それは明日生きているのが前提の人間だから言えることなのかもしれない。若くして志半ばで不治の病に倒れた人間が、死を受容する過程で書いた作品として読み解かなければ、この物語の真意は理解できないのかもしれない。やっぱり賢治は難しい。

レビュー投稿日
2011年11月11日
読了日
-
本棚登録日
2011年11月11日
1
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『銀河鉄道の夜 他十四篇 (岩波文庫 緑7...』のレビューをもっとみる

『銀河鉄道の夜 他十四篇 (岩波文庫 緑76-3)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『銀河鉄道の夜 他十四篇 (岩波文庫 緑76-3)』に佐藤史緒さんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする