本当は危ない『論語』 (NHK出版新書)

著者 :
  • NHK出版 (2011年2月8日発売)
3.55
  • (6)
  • (12)
  • (9)
  • (6)
  • (0)
本棚登録 : 136
感想 : 26

論語には句読点の打ち方で何通りにも解釈できる部分があるというのが面白かった。
徳川幕府が儒学を奨励して安定を保つ道具としたというのを初めて知って、社会の安定には教育が大事と改めて思った。織田信長、豊臣秀吉の布石もあったとは思うが、国の思想の均一化に儒学を使い、儒教は禁じたというのは徳川家康という人は全体や先を見る力がすごくあったんだなと思う。著者が書いていらっしゃるように論語は使い方によって毒にも薬にもなるということが、徳川の時代のことからよく分かった。
日本で初めてしっかり論語を読んだ武将が加藤清正だということで、機会があれば加藤清正についてもっと知りたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年10月6日
読了日 : 2013年10月6日
本棚登録日 : 2013年10月6日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする