まったく意味わかんなかった! 読んでる間、ただただ苦痛! 苦行!
でも、これで終わったら負けやと思って、山森『ジル・ドゥルーズの哲学』を読んでみたところ、この本の見通しがついた気がしたので、再読してみました。今はまだ再読の途中ですが、スイスイ進みます。もちろん、わけわからんところも山ほどありますが、初読のときの迷子感はだいぶなくなりました。おもしろいです。【2020年8月19日読了(初読)】
2021年1月1日、再読が完了しました。山森氏の本で大枠をつかんでから読んだので、初読よりは、ぐんと理解度が増しました。特に、超越論的な問題構成といいますか、問題の場面を推測できるようになったことが大きいです。なにかの解説等で、ドゥルーズは生命の哲学だといってるのを見ました。それはそれでまちがいではないとは思うんですが、生物学的な、というか、前期ハイデガーの言い方だと、存在者的なレベルでの生物学的な議論を、ドゥルーズがしていると理解すると、問題の場面を見誤ると思うんです。私は、いわゆる存在論的なレベルでの議論ということで理解して、それでけっこう理解できた気がするんです。ノマド的思考だとか、戴冠せるアナーキーとか、そういう言い回しを強調するのもいいんですが、問題の場面がずれてしまうと、ずいぶんと誤解してしまう気がします。
この本の背景には、いろんな哲学者の影がちらほらするんですが、後期ハイデガーの思索の影も、ちらほら見える気がするんですよね。Was heisst Denkenあたりの議論とか。どうなんだろう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年9月22日
- 読了日 : 2020年9月22日
- 本棚登録日 : 2020年9月22日
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