1961年、ハリウッドを去って、モナコ大公妃になってから6年、ヒッチコックから映画マーニーへの出演依頼をされ、女優に戻りたい気持ちが芽生える。
夫のレーニエ公は公務で多忙で、たまにしか顔を合わせず、フランスはアルジェリアとの紛争に戦費が必要で、フランスの財源を使い、半ば保護状態にある、非課税のモナコから税を徴収させ、かすめ取ろうと脅しをかけてきた。
グレースは夫婦について悩み、スパイに悩み、自分がモナコを何も知らないことを悩み、公妃の役目を果たし、ハリウッドには戻らないことを決意する。
フランスを思いとどまらせるには、アメリカの協力が必要だった。彼女は病院の改修を主張して対立していた赤十字の伯爵夫人が望む舞踏会を開くことで、モナコの窮地を救おうと動き出す。
グレース・ケリーの写真を見ると、ニコール・キッドマンというより、キーラ・ナイトレイとかの方が似ている気がする。
グレースの子供達が反対したという父の描き方も確かに、弱腰で束縛やグレースの意見を抑えようとする、苦悩は感じられるも小さい頼りがいのない男に見える。
フィクションとしてはそんなに悪くないと思う。
グレース・ケリーの映画を見たことがないし、概要だけだとまるでおとぎ話のような人生だけど、実際は苦労しただろうし、彼女はとても強い人だなと思う。
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31歳【2016-】
- 感想投稿日 : 2017年3月12日
- 読了日 : 2017年3月12日
- 本棚登録日 : 2017年3月12日
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