連環 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1974年3月28日発売)
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本棚登録 : 65
感想 : 6
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ストーリーテラーという言葉は松本清張のためにあるのではないかと痛感した作品。中でもこの作品はエンターテイメント性に優れ、今ではサスペンスドラマの定番になった「断崖」のシーンもこの小説の影響では、と思わせます。タイトルの「連環」は環をつなぐように嘘を積み重ねていった主人公が最後に自分の首に環をかけることになる、ということでしょか?
どんでん返しにさらにオチがついて一ひねりしてある小粋さ。情事の場面を多用していても、純文学のカテゴリに入っても充分なほどの豊かな表現力が作品の質を高めています。
ミステリを再読することは愚かなことかもしれませんが、私は清張作品は、時を経て再読してしても面白さは失わないと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ◇ミステリ
感想投稿日 : 2010年6月25日
読了日 : 2010年1月31日
本棚登録日 : 2010年1月31日

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