悉皆屋康吉 (講談社文芸文庫)

  • 講談社 (2008年6月1日発売)
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感想 : 2
4

今と重ね合わせたりしながら読む。
商売人であり、職人でもある康吉の気持ちがすごくよくわかる。
情勢の揺れ動きのなかでどのように立ち振る舞うべきかを迷い、妻に相談して口論になったりするところが昔の話とは思えないのです。
お世話になったが、震災で障害者になってしまった伊助を引き取らない部分や、ぱったり終了するあたりがリアルで、変な後味がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月13日
読了日 : 2020年5月13日
本棚登録日 : 2020年5月13日

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