GENE(ゲーン)―天使は裂かれる (キャラ文庫)

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本棚登録 : 61
レビュー : 9
少女Aさん ライトノベル   読み終わった 

全9巻からなる物語の第1巻です。1巻がまるまるこの物語を通じての序章になっている話は珍しいでしょう。本編は2巻から始まると言えますが、この1巻を抜いては決して語られることない、というのも、私は9巻の中で序章であるこの1冊は特筆して素晴らしい作品であると思うからです。ボーイズラブ小説という括りで縛られているのが勿体無いほど、作りこまれたファンタジーの世界観は、ジャンルがジャンルなだけに人は選ぶものの、一度魅了されれば抜けだしづらいものがあります。両性有具の主人公のイリが、一族を滅ぼされ性奴隷として他国へ売り飛ばされるところから物語は始まります。劣等感に蝕まれる主人公が自分の状況を受け入れてからの、弄れっぷりが凄まじいです。本書のヒロインであるイリと、ヒーローであるヤンアーチェの愛憎劇も見所ですが、イリに従属する二人の騎士のイリに対する感情が私は一番胸を打たれました。また、ボーイズラブジャンルには珍しく主要人物の男女関係が大っぴらになっている作品です。難しい単語を敢えて使ってたりしている点に、逆に稚拙さを感じる文体だったり、終盤へ向かうほど話の内容が雑になっていくように私は感じましたが、それでも最後まで感動出来る作品でした。

レビュー投稿日
2010年5月21日
読了日
2010年5月21日
本棚登録日
2010年5月21日
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