茨木のり子集 言の葉 (3) (ちくま文庫)

  • 筑摩書房 (2010年10月1日発売)
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本棚登録 : 153
感想 : 11
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詩・散文・韓国からの訳詩、の三部構成。どれも美味。茨木のり子さんの追いかけるテーマは『言の葉2』から引き続き一貫している。言葉、反戦、韓国、どう生きるか。

「九月のうた」

のびきった マカロニのような
           夏とも
         もうお別れ

星宿りという 素敵な木の名を
    教えてくれたひととも
         もうお別れ

こどもたちは こんがり焼けた
     プチ・パンになって
   熱い竈をとびだしてゆく

思えば幼い頃の宿題は易しかった
         人生の宿題の
      重たさにくらべたら

ほんと、人生がこんなに難しいって学校では教わらなかったー!と、共感しながら駄々をこねてみた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 詩歌
感想投稿日 : 2022年4月24日
読了日 : 2022年4月2日
本棚登録日 : 2021年11月7日

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