香華宮の転生女官 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年3月23日発売)
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本棚登録 : 79
感想 : 8
3

帯には「コミカル中華ファンタジー」となっていたが、作者さまの過去作から察するに、ただコミカルさをお気軽に楽しむ話ではないはず。
と思っていたら、やっぱりだった!
割と最初から容易に人は死ぬし、終盤は物騒な展開からの大立ち回りの上、敵だったキャラは容赦なくご臨終。
可愛い表紙絵に騙されてはいけない。
コミカルな部分って、転生先の義父母とペットのアヒルくらいか。
あと、主人公が後宮でギャンブルするくらい?

一応化学薬品メーカー出の一般OLさんが、ほぼ一般知識で危機を切り抜けていく話。
一からのやり直しではなく、元々いた人に上書きされる形での転生なので、前との性格や知識の差で苦労することに。
礼儀作法がからっきしになってしまって、義兄がうるさいうるさい。
でも何だかんだで義妹を助けてくれて、何だかんだで義妹に助けられている彼である。

特別な知識がなくても、普通の子でも、転生先で活躍できる希望もありつつ、でも周囲の人間が容易に死んでいく容赦ない世界に恐ろしさも覚えつつ。
ハラハラさせられること多数のお話だった。
主人公が逞しいので、殺伐としていても乗り越えられたけれども、やはり油断ならないのが、この作者さまの作風だなとしみじみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(作者名:あ行)
感想投稿日 : 2022年4月2日
読了日 : 2022年4月2日
本棚登録日 : 2022年4月2日

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