魔女裁判の弁護人 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 宝島社 (2025年6月4日発売)
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感想 : 20
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魔女狩りが横行していた時代、魔女の疑いをかけられた少女を救うため、元大学教授がその知識を活かして颯爽と謎を解き明かす……という訳ではなく、まあ何とも泥臭い感じの謎解きに。
元々魔女だと決めつけてかかっている村人ばかりという完全アウェーの状態で、自分の行動でさらに首を絞めて窮地に陥るのだから、よくもまあ裁判にまでこぎつけられたなと思う。
颯爽さはかけらもなく、何なら力技である。

裁判でひっくり返すのは面白かったが、その裁判で明らかになったことにも靄る部分が。
と思っていたら、最後の最後に種明かし。
個人的にはこの種明かしがいただけなかった……推理ものでは禁じ手では。
お陰ですっかり冷めてしまった。
結局はファンタジー落ちなのか……残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説(作者名:か行)
感想投稿日 : 2025年6月18日
読了日 : 2025年6月18日
本棚登録日 : 2025年6月18日

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