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カセットボンベ1本で、これだけ料理ができました! (生活実用シリーズ)
- 関岡弘美
- NHK出版 / 2011年7月19日発売
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日本のデザイン――美意識がつくる未来 (岩波新書)
- 原研哉
- 岩波書店 / 2011年10月21日発売
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ランドスケープデザインに携わる人間としては「観光」の章における著者の提言が気になりました。いわゆるバリなどに代表される「植民地的リゾート」に対して、「その土地の風土に合う植物を、できるだけなにもしないで、自然のままに育て上げるボタニカル・ガーデン」というコンセプトが示されています。
一方で「できるだけなにもしないで、自然のままに育て上げる」というのは下手したら薮になってしまうわけで、なかなかコンセンサスを得にくい提案であると思います。それを解決するのがランドスケープアーキテクトの役割なのでしょうか。リゾートのような場所においてさえ粗放的な環境を相応しく感じられるようにするという課題は、頭の片隅に置いておきたいです。
2012年2月8日
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Ultravisitor (WARPCD117)
- Squarepusher
- WARP RECORDS / 2004年3月7日発売
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1996年のデビューアルバムから、幾度となく作風が変化していったSquarepusher。その楽曲は、天才ベーシスト「ジャコ・パストリアス」のようだと形容されるベースを重ねたジャジーなドラムンベースや、フュージョン、フリージャズ、ミュージックコンクレート風なものまでさまざまです。2004年に発表された本作は、それまでの全てが詰まった集大成的なアルバムと言えるかもしれません。
荘厳なオルガンが印象的な高速ドラムンベース「Ultravisitor」に始まり、彼ならではのエレクトリックベースの演奏や、切ないメロディーが繰り広げらています。異なるタイプの曲がたくさん収められていても散らかった印象にならないのは、曲の始めに時折挟み込まれるファンの歓声や本人のMCによるものでしょうか。全体がライブ仕立てになっているアルバムです。
ハイライトは前述の表題曲「Ultravisitor」、温かな旋律と軽やかなドラムが次第に熱を帯びる「Iambic 9 Poetry」、超絶技巧スラップベースが唸るプログレロック風チューン「Tetra-Sync」。全編を通して緊張感の高い作品ですが、最後は「Everyday I Love」の心が解きほぐされるような柔らかなメロディーにより締めくくられます。
アルバムジャケットが自身のポートレイトである唯一の作品。Squarepusherことトム・ジェンキンソンの意気込みが全てにおいてひしひしと伝わるアルバムです。
呪鎮の目的は「危険を忘れ去ること」ではなく「恐るべきもの」を常に脳裏にとどめ、緊張を維持すること、という言説が興味深かったです。東日本大震災における原発に対してのリスク管理の甘さは、その呪鎮の儀が足りないことに起因しているという旨が示されています。(例えば「原発神社」を設けて定期的に儀礼を執り行うなどすればよい等。)
信仰や呪鎮が現代社会にどんな意義を持つか、僕は正直なところ全く理解できていませんでした。そのため、「危機管理のための緊張の維持」という意味を持つというのは新たな知見です。
2012年1月28日
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ツァラトゥストラ (下) (光文社古典新訳文庫 Bニ 1-4)
- フリードリヒ・ニーチェ
- 光文社 / 2011年1月12日発売
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ツァラトゥストラ (上) (光文社古典新訳文庫 Bニ 1-3)
- フリードリヒ・ニーチェ
- 光文社 / 2010年11月11日発売
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ベートーヴェン:悲愴・月光・熱情
- グールド(グレン)
- ソニー・ミュージックレコーズ / 1989年6月20日発売
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スワンライツ [日本盤にのみ 解説/歌詞・対訳付き]
- アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ
- Pヴァイン・レコード / -
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