2023年に読んだ本の中で最も面白かった。
聞き手の三浦雅士氏のおかげもあってとても分かり易い説明になっており、どんどん読み進めることができる。
読後はイスラエルとパレスチナ、アメリカとイランがギクシャクした関係になった背景か何となく理解できたような気がした。特に唯一絶対神に支えられた正義に宿っている憎しみとか、戦争、攻撃に対する拠り所にしているところなど、とても上手く説明できている。
著者は確かに学者っぽくない。こう考えると上手く説明できる、という域を超えて証明したりしていないので仕方ないが、この人はそれでいいと思うし、それだからこそ魅力的な作品が生まれたのだと思う。もしそれをして一神教の信者を打ち負かしたりしたら、それは正義を振りかざす絶対性論者と同じになってしまう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年1月14日
- 読了日 : 2023年10月29日
- 本棚登録日 : 2023年11月4日
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