ノーベル文学賞作家、ショーロホフによる短編5編。
(ちなみに「静かなるドン」とか書いてる作家。残念なことに初めて聞きましたが)
この本に行きつくきっかけは、
「ぼくらの頭脳の鍛え方」 (文春新書)/立花 隆・佐藤 優
で、佐藤優氏の推薦により。
表題の「人間の運命」、
「夫の二人いる女」
「子持ちの男」
「るり色のステップ」
「他人の血」の5編。
すべてがすべて、ハッピーエンドなわけじゃない。
基本的に、きれいな描写でもない。
でも、すべて読み終わった後に、きれいな爽快感。
・・・・爽快感というより、「うん。」ってうなずける、すっと入ってくる。
中でも、「子持ちの男」が1番好きです。
ロシアという国や、共産党といった特殊性は正直、わかりません。
でも、この小説では、
その土地を愛すること、
何が自分にとって譲れないものなのかを、
疑似体験とまではいかなくても、のぞくことはできることはできると思います。
米川正夫氏、漆原隆子氏の訳も素敵です。
無人島に、1冊持っていくなら、この本かもしれません。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2010年8月15日
- 読了日 : 2010年8月10日
- 本棚登録日 : 2010年8月13日
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