岩波文庫版のヘーゲルの『小論理学』(松村一人訳)は、1978年刊行。手もとの本を見ると、9月18日第29版改版発行とある。改版とはたぶん旧漢字から新字に改めたことをいうのだろう。新刊で読んだ。
内容は、次のような感じだったか(間違っているかもしれないが)
有とは、ただ有るのであり、何かが有るのでは無いので、無のことである。無とは無いことだが、無いことすら無いのだから、有と同じ? 別の物だった有と無とが同じだということは、つまり有と無は統一されたものであり、したがってそれは既に別の物、成になっているということであり、成とはつまり思想のことである・・・
・・・こんな感じで続いていったと思う。
すぐ後に、河出書房版「世界の大思想」のうちの『エンチュクロペディ』を入手し、この論理学の次の『自然哲学』と『精神哲学』(3部作)を読もうと思ったが、『自然哲学』は自然や宇宙の現象を哲学用語で叙述するという実に変わった内容だった。途中まで読んだ。
哲学書は、著書や著者やその人生などを評価不評価するために読むのではなく、自身の思考の鍛錬のために読むということで良いと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学
- 感想投稿日 : 2018年8月8日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2018年6月18日
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