陰謀の日本中世史 (角川新書)

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本棚登録 : 115
レビュー : 18
著者 :
shu1revさん  未設定  読み終わった 

文系アカデミズムの力を見せられた気がする。いや、このところ印象に残る本の書き手って、なんか理系の方が多い気がしたから。源平合戦や武士政権の成立、応仁の乱など年表で知るくらいの話が、迫ってくる。最初のうちは、よく知らない時代の知らない人たちの動きを言われても、やや乗りにくかったんだけどさ。でも、だんだん引き込まれていったね。

 著者の本書を書いたひとつの動機として、陰謀史観についての危機意識があるという。歴史は陰謀、つまり誰か少数のはかりごとで動くものではない。そんなふうに見えるのは、結果を知っている後世のあとづけにすぎない、って。怒りすら感じる論調で説いてくれる。歴史だけではなく、より広い世界に視点を向けさせてくれる、考えさせてくれるあたり、アカデミズムとは、本来こういうものなのだと教えてくれる気がした。

レビュー投稿日
2019年1月4日
読了日
2018年12月31日
本棚登録日
2019年1月4日
2
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