今回もぐいぐい読めた
ただ、わりと実直な斬り合いへの発展が多く、ストーリー的にはやや平坦か
にしても仲間が増えたなぁ、それに付随して他者の思想や心情が所作として描画される事が増えた
これはすなわち主人公たるゼンがそう思うからである
(このシリーズ程、極まった一人称小説はなかなかないと思う)
精神的な距離感に加え物理的な意味でも孤独が持ち味ではないかと思っていた(個人的にも求めていた)が、妻、人の群れ、連れ、敵など、そこからの進展(あるいは成長?)がもしかするとこの物語の核なのかもしれん
剣を狂言回しにして
そういった片鱗を少し見せた巻であった(それを理論的にゼンが捉えるであろう様は楽しみではある)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史・伝記
- 感想投稿日 : 2016年6月26日
- 読了日 : 2016年6月24日
- 本棚登録日 : 2016年6月20日
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